第18章 翔くんの病気疑惑、の巻
1人しくしく泣いていたら、携帯が鳴り出した
「……あ、ニノだ///」
(本当にタイミングが良いなぁ
…マジでどっかに隠しカメラとか仕込んでるんじゃないのかな(苦笑))
そんな下らない事を考えながら、電話に出る
「もしもし?」
『あぁ〜らら、また泣いてる(笑)』
「泣いてばっかで悪かったですね!」
『いや、最近はそうでもなかったですけど。どうかしたんですか?』
「ぅん……ニノ、なんか用事があったんでしょ?先に話してよ」
『俺の話は大した話じゃないから後で良いですよ。
話して?大野くん』
優しいニノの声に、更に目頭が熱くなる
「ぅっ……ニノ………ニノどうしよう……翔くんが…翔くんがっ…///」
『櫻井さんがどうしたんです?
撫で肩が悪化してとうとう肩が無くなったとか?』
「そんな訳なんじゃん!!翔くんの肩は病気じゃな…」
…病気…
『大野さん?』
急に押し黙った僕に、心配そうに声をかけるニノ
でも僕は、喉にモノが詰っかえたみたいに、声が出せなくなってしまった
(怖い……怖いよ……口に出して言ってしまったら、本当になっちゃいそうで……
……怖い///)
『…もしかして、櫻井さんの具合が悪いの?』
「……」