第18章 翔くんの病気疑惑、の巻
(だって智くんは、俺の俺の俺の…っ!!)
「お、俺のカラダの一部なんだ…なくなったら、生きていけないんだ…(泣)」
「ほんの数十cc摂取するだけですからっ!!!(汗)」(←まだ採血中(笑))
お願い神様…
俺から智くんを…
「………とらないで(泣)」
「も、もう済みますからっ!!!(汗)」(←笑)
「なんや櫻井くん、お前めっちゃ顔色悪いなぁ!」
健康診断を終えてオフィスに戻った俺を見て、村上が素っ頓狂な声を発した
だが最早俺には、その声に答える気力すら残っていなかった
「なんやなんやぁ?
診断でセンセにヤバいコトでも言われたんかいな?(笑)」
「Σえ゙っ?!」(←思いきりキョドる撫でぃ)
「……え?マジでか!?」(←冗談のつもりで言ったのに図星っぽい撫でぃのキョドり加減に戸惑うむらぴー)
俺の只ならぬ様子を見て、村上の顔が曇る
「櫻井くん、お前…」
「わ、悪い、俺今日外回りなんだった…ぶ、ぶっちょには直帰するって言っておいてくれっ!」
「Σあ、ちょっと櫻井くんっ?!」
俺は半分座り掛けていた椅子から転がるように立ち上がると、鞄を掴んでエレベーターホールに走った