第18章 翔くんの病気疑惑、の巻
「まあ、間もなく使い物にならなくなるのは、確実ですねぇ…」
「なおらないんですか?」
「そうですねぇ…ちょっと無理じゃないかなぁ…」
(つっ……使い物にならなくなる?!
ななっ……治らない??!
それって……それって………
お
お
お……
男として、不能になるって事か!!?)
「…………う………嘘だろ」
齢30にして、まさかの打ち止め……??!
「ああ……あぁあ……あんびりーば、ぼぅ(汗)」
目の前が真っ暗だ
あぁ……そんなバカな……
俺は新婚さんだぞ?
50・60喜んで♪…な、歳じゃないぞ?
まだまだ現役真っ盛りのお年頃なんだぞ?
それが…それが…
「……お願い……誰か嘘だと言って(泣)」
智くんとのバラ色の新婚生活が…
「……」
(……とりあえず、採血に行かねば……)
俺はヨレヨレになりながら、エレベーターに乗って三階まで移動して
フラフラと血液検査の会場へ向かった