第17章 ロンドンからの刺客(笑)、の巻
なんてこった!
なんてこったっ!!
なんてこったぁあーっ!!!
櫻井翔(30)
只今愛しの智くんを求めて夕刻のオフィス街を爆走中。
…何でそんなことになっているかと言うと…
─遡ること30分前─
〜in 翔くんの会社〜
「おぉ、亀か!どうしたんだ?」
時刻は4時30分
間もなく終業時間で、何時も通りそわそわし出していたら、亀から電話がかかってきた
急に何の用だろうとか思っていたら
今仕事で帰国していて、何の因果かマイスイートハニーに偶然会ったと言うではないか
その時点で既に頗る嫌な予感がしていたのだが
コトもあろうか、亀の野郎が智くんを借りるなんて言い出しやがったのだ
「Σばっ…ばばっバカ言ってんじゃねぇよ!!
ダメに決まってるだろうがっ!!(怒)」
『悪いな、帰りはちゃんと家まで送り届けるから、お前は出前でも取って食っててくれよ、じゃあな!』
「じゃじゃじゃ、じゃあなじゃねぇ…」
ブツッ…
Σ切りやがったッ!!