第17章 ロンドンからの刺客(笑)、の巻
「ところで、智さんもお一人ですか?」
「えぇ、今日はバイトがお休みなので、ちょっと遠出して来たんです」
「そうですか、じゃあちょっと付き合って頂けませんか?」
「え?」
「いえ、ちょっとした日用品を買おうと思ってたんですけど
何時もそう言うのは妻に任せているもんで、よく解らなくて」
「そうなんですか、良いですよ」
「すいませんね、助かります」
それから僕は亀くんと一緒にお買い物をした
アレやコレやと二人で話しながら見て回って居たので
買い物を終えたらもう良い時間になってしまっていた
「いけない!早く帰ってお夕飯の支度しなくっちゃ!///」
「そんなに急がないでも…まだ4時半ですよ?」
「でも、翔くん帰って来るの早いし、帰ったらすぐお夕飯だし」
「ちょっと位待たせておけば良いじゃないですか、そんなの」
「ダメですよ!
一生懸命働いてお腹を空かして帰って来るのに、待たせるなんて、出来ません!」
「……良い奥さんですね、智さんは(笑)」
ちょっと複雑そうな顔で笑う亀くん
「じゃあ、今日は僕と一緒に外でディーナーする、だから翔には一人で出前でも取って貰う
ってのはどうです?」
「え?」
「翔には僕から電話してあげますよ、智さんには僕の我儘に付き合ってもらうって」
「ちょっと待って下さい、僕は…」
「良いじゃないですか、たまには。
一人で飯くらい食えって言ってやれば良いんですよ」