第16章 夫婦喧嘩は犬も食わない?、の巻
「いやぁ〜…昨日今日と、ホントに災難だったなぁ」
「そう?」
家族の襲撃と二日酔いから完全復活(笑)を果たした俺は
何時も通りの激美味しい智くんの夕飯に舌鼓を打ってから、智くんと二人で風呂に入って居た
…流石に今日は、晩酌はしない(苦笑)
「楽しかったけどな」
「そうかぁ?」
「うん、なんか賑やかでさ、“家族”って感じで、凄く楽しかった」
「そう?」
「うん♪」
本当に楽しそうな智くん
なんだか俺まで嬉しくなってきた
「…智くん、おいで?」
「ん?」
「お〜い〜で!」
「ん///」
体を洗うのを中断して湯船に浸かっていた智くんを呼ぶと
智くんは湯船から出て、ちょっと恥ずかしそうにしながらも俺の膝の上に跨って座った
「なぁに?翔くん///」
「ん〜?何でもないよ?」
「何でもないのに、洗ってる途中で僕を呼んだの?」
「だめ?」
言いながら泡だらけの体を智くんのカラダに擦り付ける
「ん…ダメじゃ…なぃ///」
「きもちぃ?」
「…ぅん///」
智くんは色っぽく悶えながら、恥ずかしそうに小さく頷いた