第16章 夫婦喧嘩は犬も食わない?、の巻
翔くんは真っ赤になりながら片手に荷物を持ちかえると、僕の肩をしっかりと抱き寄せた
「…迷惑掛けられてるんだから、そのくらい許されるでしょ…ね?ママ」
「翔くん///」
「パパ、じゃないの?」
「…ありがとう、パパ///」
「ふふ…良いんだよ、ママ///」
「うふふ…本当にありがとう、パパ///」
「んふふ…まぁ〜ま♡」
「うふふふ…ぱぁ〜ぱ♡」
何時もの掛け合いが、マイナーチェンジ(笑)
「あぁ、七海が羨ましいなぁ〜
パパもママに抱っこして貰いたいなぁ〜♡」
「ぃやぁ〜ん!
抱っこはママがパパにしてもらぅのぉ〜!」
「んん〜、ママ可愛いぃ〜♡」
「んん〜、パパはカッコイイぃ〜♡」
バカな掛け合いの間中も、七海ちゃんはお利口で寝んねをしていてくれたので、泣きだす様な事態に陥ることも無く
そのお陰で僕は
翔くんと無意味に「パパ」「ママ」って呼び合って「新米のパパママごっこ」を満喫することが出来た
…で。
結局そのまま自宅に戻るまで、その「新米のパパママごっこ」は続いた(笑)