第16章 夫婦喧嘩は犬も食わない?、の巻
「え?」
智くんはちょこっと首を傾げると、俺の手を両手で握った
「僕と二人で赤ちゃんお迎えに行こう?
翔くんは妹さんの旦那さんと面識あるから、旦那さんも安心だろうし…ダメ?」
「う…い、いや、だって…」
「妹さんだって急に出て来ちゃったのに、旦那さんと顔を合わせるの気まずいだろうし」
「そ、そんなの自業自得…」
「それに、ね?」
智くんは俺の手をムニムニ弄りながら上目遣いをすると、恥ずかしそうに言った
「…僕、翔くんと一緒に赤ちゃん抱っこして歩きたいなぁって、思って///」
「行きます!!///」(←食い気味(笑))
「…よっしゃ」(←妹、小さくガッツポーズ)
「旦那さんって、何時頃帰るの?」
「ん〜、そろそろ帰ると思う」
「…じゃぁ、行く?///」
「行くぅ〜///」(←もうご機嫌)
「あたしお夕飯の支度してるねぇ〜♪」
「「よろしく〜♪」」
鍋の準備を妹に任せ、俺と智くんは姪を迎えに妹の家へ向かった