第15章 智の会社訪問♪、の巻
「なぁに?どうかした?」
「ただいまのちゅー忘れてたっ!!」
真剣な顔でそう言って僕の肩に手を置くと、今度はニッコリ笑って…
「ただいま智くん♪今日はお弁当届けてくれてありがとう♡」
「うふふ、どう致しまして♡」
—ちゅっ♡
何時ものただいまのキスをして、僕をぎゅって抱きしめてくれる翔くん
「…でも、もう会社には行かないね?」
「ん?どうして?」
僕は暖かい翔くんの腕に抱かれたまま顔を上げた
「だって、僕が行くとお仕事の邪魔になっちゃうでしょ?」
「そんなコトは…」
「あるの!」
きゅって、翔くんを抱き返して、その胸に顔を埋める
「部長さん褒めてくれたんだ、翔くんのコト…僕ね、すんごく嬉しかった」
「…ぶっちょ…」
「成績も良いし、頼りになる社員だって言ってたよ?」
「…あの、エロ禿げオヤジ…」
「でも、終業間際になると落ち着きがなくなるって…それに、今日だって…」
「…俺の可愛い智くんのお尻を触りやがって…」
「だからね?僕、もう行かない方が良いと思うんだ」
「…残り僅かな毛を全部むしったろか…」
……え?