第4章 奥様(♂)を家族に紹介! の巻
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「お買い物?」
「うん、この前俺の服買ってくれたでしょ?
だから今度は智くんの服を一緒に買いに行こうかなぁと思ってさ」
会社が終わる前に妹から早速メールが来て、時間と待ち合わせ場所の連絡があった
で
夕飯を済ませた後、頃合いを見てさりげなくお買い物に誘ってみたんだけど
本当に智くんに服を買ってあげようと思っていたので丁度いいし
内緒にしておけば無駄に智くんを傷付ける心配も無い
(黙ってるのは騙してるみたいでちょっと心苦しいけどね(苦笑))
「翔くんが選んでくれるの?」
「選んでもいいけど…センスないよ(笑)」
「翔くんが選んでくれたのなら、どんなのでも嬉しいもん」
「…智くん///」
あぁ…可愛いなぁ…確かに話しで聞くより直接会った方がいいかもなって、しみじみ思う
だって、直に会って話をして智くんを嫌う人なんてこの世に存在しない!!(←言い切りましたな(笑))
しかも同じDNAを持った親子だ
きっと好みも似てるハズ!!
(って、待てよ?
…まさかの親父が弟の二の舞って事には…)
“いやいや、智くんかわいいねぇ♪
あんなバカ息子なんてやめて、オジサンの二号さんにならないかい?”
“そんな!僕二号さんはコリゴリです!”
“まあまあイイじゃないか、一回くらい…”
“あんっ///ヤメテお父さん!!”
“ええやないかい!”
「Σ良くないでしょーーっ!?」(←そしてまた雄叫ぶ、的な。)
「Σわっ!?な、なに?どしたの翔くん??」(←嫁、びつくり、的な。(笑))
しまった…また(汗)
「い、いや、何でも無いよ?(汗)」
「そう?…ならいいけど」
(危ない危ない…バレちゃうとこだった(汗)(汗))
と
冷や汗を拭っていたら、智くんがつつっと俺に寄り添って、絡みつくように腕を組んだ
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