第14章 それぞれのバレンタイン♡、の巻
「バレンタインのチョコレート、ですか?」
「うん、ニノは何時もどうしてるの?」
今日はニノと二人で、たぁちゃんのお家にお茶会へ行く日
僕は、もうすぐ来るバレンタインのチョコをどうするかで迷っていた
「どうって…どう言う意味ですか?」
「ん〜…去年はね?
僕らお互いに買ったチョコを交換したんだけど、今年は一緒に作ろうかなぁ、と思ってさぁ」
「はぁ…良いんじゃないっすか?」
ニノはつまらなそうな顔をして携帯を弄りながら言った
「んもぅ、真面目に聞いてよぅ!」
「そんなどうでもイイコト真面目に聞いてどうしろって言うんです?」
ちょっと肩を竦めると横目で僕を見るニノ
「どうでもイイってなんだよぅ!愛する二人の大切な日でしょっ!!」
「…アンタね…よくもまあ、そんな恥ずかしいコト真顔で言えますね」
「恥ずかしくないもんっ!」
「…良いですけど…俺はそんなもんあのバカにやりませんよ」
「え?…ニノ、相葉ちゃんにチョコあげないの?」
ニノはまた携帯に視線を戻した
「なんでそんなコトしなきゃなんないんです?意味解んないし」
「どおして?意味解んないコトなんかないじゃん!
愛を確認し合う大切なイベントでしょぉ!」
「…降りますよ」
「にぃ〜のぉ!」
ニノはつまらなそうな顔のまま僕の手を引っ張って電車を降りた