• テキストサイズ

Stay Gold〜翔と智のラブラブ新婚日記

第13章 智の青いおもひで、の巻





(美術室?)



良いと返事をしながら、俺は秘かに冷や汗をかいていた


教室以上に人気のない、美術室

放課後の美術室なんて、恐らく誰も寄りつかない…


…完全に、二人きりの、密室…



少し俯き加減で話す、背の低い智の白いうなじが

艶やかな黒髪の間から覗いていた



(…綺麗なモノに触りたいって思うのは…男子として正常な感情だよな?)



俺はあくまでソレを“恋”だとは認めずに

ただ、思春期にありがちな性への好奇心なんだと思った



彼に、特別な感情があるから、抱きたいなんて思うんじゃない

ただ、SEXに興味があるから…それを試してみたいと思うから…

こんなにも彼に欲情してしまうのだ、と…





母親の元へ届ける絵を取りに行った美術室で

そのあまりの散らかり様に、綺麗好きな智が耐えきれず掃除を始めた



俺は壁に凭れて、ずっとその後ろ姿を見詰めていた

床を拭く彼の尻が、誘う様に左右に揺れていた




俺のなけなしの理性は

この時にはもう


微塵も残ってはいなかった




/ 1714ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp