第13章 智の青いおもひで、の巻
(どどどどどうしよう?
どうすれば良いんだ?!
どうやって探しゃ良いんだっ??!)
俺は間男のアパートの前で、右往左往していた
(こんな所でウロウロしてる場合じゃないだろ?
檻の中のなんちゃら宜しく行ったり来たりして何の意味があるんだ??
こんなバカなコトしてる間に俺の可愛い智くんが…)
“やっと二人きりになったね、大野♪”
“初恋の旬くん、やっぱり僕帰るよ!だって僕には旦那さまが…”
“ふっふっふ、そんなの今更だよ!ホレ、近う近う♪”
“あぁ!止めてぇ///”
“もう遅いわっ!”
“あぁ〜ん!ぃやぁ〜ん///”
“ええやないかい!”
「Σぃいぃやぁああーーーーんっ!!!(泣)」
「まっ!奥様!変な人が居ますわよ!」
「あら奥様本当ね!駐在さんを呼んだ方が良いかしらっ?」
「……ぃ、ぃやん(汗)」
御近所のマダムに通報されるとシャレにならないので、ソソクサとアパートの前を離れる
「……はぁ」
俺はアパートからちょっと離れたガードレールに腰掛けて項垂れた
(どうしよう…ニノに相談してみようかな?)←困った時のニノ頼り(笑)
俺はポッケから携帯を取り出した
(ん?電話…)
「あ、そうか!!電話すれば良いのか〜♪」