第13章 智の青いおもひで、の巻
「どうした?上がれよ」
「………ぅん」
(…どうしよう…絶対マズイよね?)←マズイと言うか、危ないです
僕はノコノコ付いて来てしまった旬の部屋の玄関の前で、立ちつくしていた
「ドア閉められないだろ?入れって」
「きゃっ///」
腕を引っ張られた勢いでまんまと抱きしめられた僕の後ろで、ドアがバタンと閉まった
「…智」
「は、は、離してっ///」
「嫌だね…こうなるコトは解っててついて来たんじゃないのか?」
ぎゅうぎゅう抱きしめられて、息が詰まる
「ん、ふっ……ち、違う、もん///」
「じゃあ、何でそんなに色っぽい声出すんだ?」
「ふぅ、ん……色っぽい、声、なんか…出して、無いもん///」
「だから、色っぽいから(笑)」
旬の手が、僕の背中を擦る
ゾクゾクと体を悪寒が駆け巡る
「ゃ………ぃやぁーーっ!!////」
「わっ?!」
僕は思い切り旬の胸を突き押した
旬はビックリした様子で体を仰け反らせたけど、僕を離してはくれなかった
「デカイ声出すなよ、近所迷惑だろ?」
「何が近所迷惑だよ!!今は僕が迷惑してるのっ!!!///」
「…迷惑?」
旬が整った眉を寄せた
「そう!迷惑っ!!
僕は翔くん以外の人にそんな風にされると、さぶいぼが出ちゃうんだからっ!!
ホラッ!!!///」
僕は腕を捲って旬の眼の前に出した