第13章 智の青いおもひで、の巻
(良かった!
翔くんすぐヤキモチ妬くから行っちゃ駄目って言われるかと思ったけど)
僕は早速電話を掛けた
(男子校の同窓会とか言ったら絶対余計な心配すると………アレ?)
僕は携帯を耳に当てながら翔くんを見た
(そう言えば僕、翔くんに言ったっけ?
男子校だったって…)
「…言ってないか」
「え?何智くん?」
「あのね…」
ガチャ
『もしもし?』
あ、繋がっちゃった(笑)
「あ、もしもし僕、大野だけど」
『ああ、待ってたよ!で、どう?来れそう?』
ちらっと翔くんを見ると物凄い顔して僕を見ている
「う、うん…(一応)良いって言ってくれたから、行ける」
『おぉー!マジでぇ?!やった!我が校のマドンナゲット♪』
「何だよマドンナって(笑)」
「Σま?!」
翔くんが鼻息を荒げて僕の携帯に耳をくっ付けた
『大野さ、店解んないだろ?6時半に駅で待ち合わせな』
「う、うん…他にも待ち合わせする人居るの?」
僕は翔くんにグイグイ押されて倒れそうになりながら話しを続けた
『大方は直で店に行くけど…あぁ、アイツも待ち合わせだよ!』
「アイツって?」
『お前狙いのヤツらから何時も庇ってたろ?ほら、小栗!』
「えっ…」
「Σ狙うってっ??!」
僕はとうとう壁に押し付けられた