第13章 智の青いおもひで、の巻
「同窓会?」
「うん」
空いたお皿を片付けながら、智くんが俺の顔を伺う様に可愛く上目遣いをした
「今度の日曜日なんだけど…行っちゃダメ?」
今日は金曜日
明日は仕事が休みで、毎週お楽しみの智くんとのデートがあるし、仕事が無いから朝寝坊が出来る
そんな訳で
ぶっちょに掴まって残業を押し付けられない限り、金曜日の夜の俺は何時もご機嫌だった
で
今夜も無事ぶっちょの魔の手をかいくぐり定時で帰宅して、超ご機嫌で智くんが作ってくれた晩ご飯を食べていたんだけど
そろそろご馳走さましようかな?
って頃を見計らった様に、智くんが同窓会の話しを切りだして来た
「良いけど…急じゃ無い?今度の日曜日って、明後日でしょ?」
「そうなんだけど…ダメかな?」
「いや、だからダメじゃないんだけどね…どうしてそんなに急なのかなぁと思ってさ」
「実はね、昼間お買い物してる時に偶然高校の時の同級生に会ってね?」
「うん」
俺は相槌を打ちながら智くんが手に持った皿を取り上げて、自分の隣に座らせた