第4章 奥様(♂)を家族に紹介! の巻
.
「「ご馳走様〜!」」
「はい、お粗末様でした♡」
己の弟妹に不安を覚えながらも無事昼飯を済ませると
その弟妹たちが揃って元気にご馳走さまを言った
智くんは、そんな二人を見て嬉しそうににこにこ笑っている
すると、妹がすすっと智くんに擦り寄って言った
「ねーねー、さとちゃんって料理上手だね!今度教えて!」
「うん!」
なんだか妹は智くんとすっかり打ち解けている
「カワイイ///」
そして弟は智くんの可愛さにすっかりやられている(←笑)
「やっぱりお母さんに教えてもらったの?」
「自己流だよ…母は早くに亡くなったから」
「え?…御免なさい」
智くんは母親を亡くしたと聞いて急に萎む妹に、笑顔で言った
「気にしないで」
「あの、さとちゃんの家族って…」
妹が言い辛そうにそう訊ねると、智くんは笑顔のままで答えた
「父親も兄弟も居ないの。僕の家族は翔くんだけだよ」
「…御免なさい私また余計な事…」
自分で訊いておいて更にヘコむ妹
智くんはそんな妹に向かって、にこにこ笑いながら首を振った
「いいの。それにこんな楽しい弟妹が出来たんだもん…でしょ?」
「はぅ…さとちゃーん!!」(←さとちに抱きつく妹)
「お、俺も!///」(←それに便乗して抱きつく弟(笑))
「Σ何どさくさに紛れてんだ弟!智くんは兄ちゃんのだぞ!
て言うか二人とも離れなさい!!(怒)」(←二人を引き剥がしにかかる長男)
「「やだ」」(←こう言う時は息ピッタリ(笑))
「いいじゃん、兄妹なんだから♪」(←そして全く気にしていない嫁)
智くん!約一名は完全下心ありだから!!
「でも兄ちゃん、父さんと母さんに何て言うつもりだ?」
まるで危機感の無い智くんに焦っていたら
弟がガッツリ智くんに抱きついたまま言った
「う…まだ考えてない(汗)」
「お母さんには私から言っておいてあげる!」
妹がこれまた智くんに抱きついたまま言った
「…問題は父さんか」
あの人頑固だからな…
「大丈夫よ!お父さん結構涙もろいから、さとちゃんの身の上話したらいいのよ!」
「そんな簡単に行くかな?」
「私に任せて!セッティングしてあげるから!」
.