第10章 翔くんVSさとしくん、の巻
焦って松本くんを見ると、肩をすくめてフッと笑った
何だろう…松本くんは何をしても一々カッコいい
「そうそう、もう一個偶然があってさぁ、この子ね、何とお誕生日が1月25日!翔くんと一緒なの!!」
「えっ?!」
再び松本くんを見る
今度は片方の眉をくいっと上げて“コレは本当に偶然だよ”と、言わんばかりの顔をした
…やっぱり、男前だ(笑)
(そっか、何か、運命的なモノを感じるなぁ)
とか思っていると、智くんが何時の間にやらサークルの中に入っていて、リトルさとしくんの目の前にちょこんと座った
「こんにちは、さとしくん♪」
「ちぃ〜わ!」
ニッコリ笑って立ち上がると、智くんに抱き付くさとしくん…って、ややこしい(笑)
いやいや、微笑ましいなぁ、なんて思っていたら、智くんの肩越しにさとしくんと目が合った
「こんにちは」
「…おぅ」
「Σ?!」
一歳児(←正確にはまだお誕生日前ですが)に有るまじき低い声をだすさとしくん
(な、何でだろう…今、敵意を感じたような…)