第9章 ハッピーウエディング、の巻
「良かったじゃん、浮気じゃなくて」
「うん…でもさ、ウエディングドレスなんて…
…恥ずかしい///」
今日はこの前のお詫びにお夕飯をご馳走する為に、ニノにお家に来てもらっていた
それで今は、ニノとおしゃべりをしながらお夕飯の支度をしているところなの
翔くんにはニノを呼ぶ事を昨夜の内に話したので
今日はなるべく早く帰ると言っていた
(なるべくって言ったって、何時も定時で凄く早く帰って来るのになぁ)
「ウエディングドレス着るの嫌なんですか?」
ニノがお茶をすすりながら言った
「イヤとは言ってないよ…恥ずかしいの」
「なんで?」
「なんでって……だって、第一に僕、男だし、もうイイ年だし…」
「年は関係ないでしょ?
それに大野くんだったらウエディングドレス着ても何の違和感も無いと思いますけどね?」
「そりゃ、ニノが着るなら違和感ないかもしんないけど…
三年連続学園クイーンだし」
「だから、そのクイーンが言ってるんですから、間違いないですって」
「そうかなぁ…」
僕は刻んだ野菜をボールに放り込みながら溜め息をついた