第43章 我が家にヤツがやってきた!、の巻
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「……………僕は、ダメだね……弱虫で」
涙声の智くんが、ぽつりと言う
「そうかな、そんな事ないと思うよ……智くんは、強い人だよ
…って、前に相葉ちゃんが言ってた。
後ニノも。(笑)」
「ふふ、そうなの?」
「うん、そうなの(笑)」
ちょっと笑いながら顔を上げた智くんの、ふっくらしたほっぺに、ちゅって軽くキスをすると
智くんは嬉しそうに、ふふって笑った
それから、ちょっと伸び上がって、俺の唇にしっとりとしたキスをくれた
「……何時も、ありがとう…翔くん///」
「ん?何が?」
「何がって……何もかもだよ。
貴方が居てくれるから、僕は生きて行けるんだ…
…悲しみに沈みそうな時…そんな時いつも…翔くんの笑顔が僕に生きる勇気をくれるから…
…だから、貴方が居てくれなきゃ僕…生きて、いけないの///」
智くんの涙目が、俺を見詰めながらうるうると揺れる
俺は、その揺れる瞳の端に溜まった涙を指で拭ってあげながら
俺の愛しい泣き虫な奥様に、にっこりと微笑んでみせた
「そんなの、俺も同じだよ?
君が居なきゃ、生きてる意味なんか一個もないんだからさ、俺なんて(笑)」
「んふふ…しょお〜くん///」
「なぁに、さとしくん?」
「んっふふふふ…呼んだだけぇ////」
「うっそ、じゃあ俺もただ呼んじゃお〜♡
さ〜とちくん♡」
「しょ〜おくぅん♡」
「さぁ〜とち♡」
「しょ〜お〜たん♡」
「さぁ〜とぉ〜ちぃい〜〜♡」
…この後、この応酬が数十分に渡り続いたのは
言うまでもない。(笑)
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