第43章 我が家にヤツがやってきた!、の巻
「そりゃ、この子は超可愛いし、飼いたいなぁって思うけど…
…僕には、翔くんの気持ちのが大事だから、
だから…そんなにこの子を飼うのが嫌だったら、せっかく連れてきてくれたニノには申し訳ないけど…
……僕、我慢して諦めるから……」
そう言って、寂しそうに奴の茶色い毛を弄くる智くん
「う…いや、その…………ん?」
その悲しげな様子に動揺していたら、なにやら刺すような視線を感じて気配の方へ目を向けると…
「………(怒)」(←もの凄い形相で撫で旦那を睨んでいるわんこ)
「Σうおっ!(汗)」(←早速ビビる撫で旦那)
「………ごめんね、トイプーちゃん……///」(←しょんぼりしながら膝の上に抱っこしているトイプーちゃんをナデナデしているさとち)
「うぅう…(汗)」(←めっちゃ動揺してます)
「……(怒)(怒)」(←視線で射殺す勢いで睨んでます)
「あわわわ…(汗)(汗)」(←てか間もなく堕ちます)
「………可愛いのになぁ……残念だなぁ……くすん////」(←可愛く唇を噛んでおります)
「Σかかか飼うっ!!智くん飼うからっ!!!////」(←堪えきれずに悲しそうにしている嫁を(トイプーごと)抱き潰す撫で旦那(笑))
「きゃっ♡」(←してやったり?)
「うぅぅ~…わふっ!!」(←イキナリ抱き潰されて怒るトイプー)
―かぷっ(←トイプーの噛み付き攻撃)
「Σいたっ…………くなぁ~い」(←まだ歯が生え揃っていないから咬まれても痛くないらしい)
俺は、俺の腕に噛み付いた、可愛い嫁ごと抱き潰している茶色い物体を見た
イキナリ抱き潰されたことに抗議して俺の腕に噛み付いたらしい奴は
何故か楽しげに尻尾をふりふり俺の腕を甘咬みしている
「くふぅ~っ♪くふぅ~♪♪」(←怒って噛み付いたものの、仔犬なもんでもう遊んでちょーだいモードになっている模様)
「………」(←て言うか、よくよく見たら可愛いな、とか思っている)
「くぅ~…わふっ…きゃふん♪」(←すっかり遊んでモードにて撫で旦那の手にじゃれついている)
「……///」(←て言うか、マジ可愛いかも、とか思っている)
「良かったね、翔くん
この子も翔くんの事が好きだって♡」
やたら楽しそうに俺の腕にじゃれつく奴を見て
智くんが嬉しそうに笑った