第42章 アブナイ同窓会、の巻
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それから俺は、買い物をしてギャラリーに向かった
そう言えば、ギャラリーのオーナーも佐藤だよな、なんて思って笑いが込み上げる
ギャラリーに着くと、大野くんが奥のアトリエから出て来て
まだ何も話して無いのに、俺の顔を見ると、にっこり笑って
「良かったね、ニノ」
って言って、優しく俺を抱きしめてくれた
それからしばらく、お土産のケーキをお茶請けにして、大野くんとおしゃべりを楽しんだ後
俺は雅紀に頼まれた買い物を携えて、店に向かった
—カランカラン…
「買って来たぞー」(←お使いの入ったエコバッグ(笑)を掲げつつ出勤するわんこ)
「あ、ニノありがとう♪
てかさ、遅かったね」(←んでそれをニコニコ笑いながら受けとるまちゃき)
「ちょっと大野くんとこ寄ってたから」(←言いながらエプロンを装着)
「ギャラリー?」(←受けとった袋の中を確認)
「うん。お茶してくっちゃべって来た」
「そっか、良かったね(笑)」
「うん。………良かった」