第42章 アブナイ同窓会、の巻
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それから俺は、佐藤と昔話に花を咲かせた
昔、付き合ってた位だから、共通の話題やら思い出なんかもわんさかある訳で
俺は、たっぷり一時間以上くっちゃべってから、何故かまた来る約束までして佐藤の病室を後にした
「…………案外楽勝じゃん」(←笑)
病院を出て、駐車場に向かって歩きながら呟く
と、それを何処かから見てたんじゃないのかって位の絶妙なタイミングで雅紀から電話が掛かってきた
「……もしもし」
『あ、ニノ〜、お見舞い済んだ?』
「……お前、その辺の植え込みに居んだろ。」(←笑)
『ほえ?』
「……何でもねぇ。
んで、なに?」
『ああ、後でさ、店に来る前にお使い頼まれて欲しいんだけど』
「んだよ、パシリかよ」
『うん、ごめんね
ご褒美にいっぱいチューしてあげるからさ♡』
「要らんわ」
『ん?エッチのがイイ?』
「仕事前にヤらんわ(怒)」
『じゃあ、店が終わってからたっぷり可愛がってあげるからね♡』
「だから、要らんっちゅうに///」(←仕事が終わったら要るらしいです(笑))
『んじゃ、お買い物リストメールで送っておくから
また後でね、ニノ』(←急に話を終わらせる天然さん)
「ああ、解った。
じゃあな」(←でも何時もの事なのでなれている(笑))
電話を切って愛車に乗り込み、時計を見る
(…まだ早いな…大野くん、今ギャラリーかな?)
車のエンジンを掛けながら
何だかんだ言って
佐藤を殺ッちまわなかったのも、見舞いに来たのに喧嘩になったりしなかったのも、大野くんのお陰だよな、とか思う
「………て言うか、流石は俺の愛しのにゃんこだな。」(←何故かどや顔(笑))
俄に、さっき佐藤が大野くんの事を良い人だと連呼していた事を思い出して
更に沸々と嬉しさが沸き上がって来る
と、雅紀からお使い(笑)のメールが届いた
すぐに内容を確認する
(……生物は無いんだな)
「…………」
(…雅紀のお使いついでに何か甘いもんでも買って、ギャラリーに寄ってみようかな)
「…うん、そうしましょう♪」
俺は、ちょっとルンルンしながら(笑)車を走らせた
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