第42章 アブナイ同窓会、の巻
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「…で、雅紀の事調べてあんな事言ったのか?」
「………悔しかったから」
佐藤はそう言うと、また俺の方を見た
「如何にも訳ありですって男が
現れても落ち着き払ってたろ、ニノの彼氏
お前なんか眼中に有りませんって顔してさ…
…それがさ、あんまり格好いいんで……余計に悔しかったんだよ、俺(苦笑)」
「………///」(←まちゃきを“格好いい”と言われたんで嬉しいらしい(笑))
「けど俺…ニノがあんなに感情的になるなんて思っても見なかったよ
…よっぽど好きなんだな、あのバーテンダーの事」
「……悪かったな///」
「あははははっ…って、いてて…」(←笑ったら傷口に響いた(笑))
「バカ!怪我人なんだからばか笑いしてんじゃねぇよ!
って、怪我させたの俺だけど…」(←笑)
「…いいんだもう…自業自得なんだからさ(苦笑)」
佐藤はそう言って痛そうに包帯に巻かれた頭を擦りながら
へにゃっと笑った
「…けど、やっぱ瓶で殴るのは無しだった…
それに、卒業式のあの日、お前んちから逃げ帰って、そのままなんも言わないでバックレて…」
そこまで言ってから
俺は居ずまいを正して佐藤の眼を真っ直ぐに見た
そして、ぴょこっと頭を下げて、小さな声で言った
「…………悪かったて、思ってる………………ごめん」