第42章 アブナイ同窓会、の巻
.
(………あいつ、来てないのかな)
会場に入ってから、顔見知りの同級生達と世間話をするコトしばし
俺は、一週間位無人島で遭難して居たんじゃねぇのかって勢いで料理を貪り食っている撫で肩(笑)に冷ややかな視線を送ってから
会場の中をぐるっと見回した
「………居ない……のか?」
会場の中に、先日迷惑な捨て台詞を吐いて去って行った元彼の姿を探すも、どうにもそれらしい人物が見当たらない
(……おっかしいなぁ……あいつ地味だから逆に目立つはずなのにな)←笑
とか思いながらキョロキョロしていると、会場のスタッフだとばかり思っていた男の顔に見覚えがある事に気付いた
「………あ、居たわ。」(←さっきから居たのにスタッフだと思い込んでいた(笑))
「ん、なぁにニノ?」
俺の呟きを聞いて、旦那が食べ散らかした後をせっせと片付けていた大野くん(笑)が、振り向いて俺を見た
「いえ、別に…」
「あっ、」(←気付いた)
大野くんが、俺が見ていた方へ目を向けて小さな声を上げる
それから、心配そうな顔をしながらちょっと離れた場所に居た俺の元にぽてぽてと小走りにやって来た