第39章 let's クリスマスパーティー!、の巻
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リビングの隣のお部屋にニノに連れてこられて、手品を見ることしばし
「はいっ!消えちゃいました〜!!」
「うわぁ〜すごおい////」
ニノが僕だけに用意してくれた手品は
どれもこれも本格的ですんごかった
「んで、消えたと思ったら大野くんのポッケの中から……はい!」
「きゃー!すっごい何でぇ!!///」
僕は、ニノが次から次に繰り出すマジックを夢中になって見ていた…
…の、だけれど。
「はい、じゃあ次はね…」
「……うん」
(翔くんどうしてるかな、大丈夫かな…また潤くんとラジコンいじって遊んでるのかな?)
やっぱり
隣の部屋に置いてきた旦那様の事が気がかりで…
一人で寂しくはないかとか
潤くんと必要以上に仲良くはしていないだろうかとか(←笑)
そんなコトが気になりだしていた
そしたら
次の手品の準備をしていたニノが、部屋のドアの方を指差して言った
「あ、撫で旦那。」
「Σえっ!?///」
「あはは、引っ掛かった嘘…」
─ガタンッ
「Σいてっ!!」(←一泊おいてビックリして部屋に倒れ込んだ撫で旦那)
「翔くん大丈夫!?///」(←慌てて床に転がってジタバタしている旦那に駆け寄る嫁)
「………なんだよ、マジで居たんかいな」(←“嘘だよ〜ん♪”とか言おうと思っていたわんこ)
ニノは、僕に抱き起こされる翔くんを見て、思い切り嫌な顔をした
「だ、だって智くんがいなくて寂しかったんだもんっ!!///」
「翔くん///」
「寂しかったってあーた、精々数十分しか経ってないっすよ、こっちで手品やり始めてから」
「うるせー!
時間の問題じゃねぇんだよ!
同じ建物内に居るのに一緒じゃないとか有り得ないからっ!!」(←どんだけ(笑))
「翔くん////」(←なんか嬉しいらしい)
「己は乳離れしてない乳幼児じゃあるまいし、そんなんで寂しくなってんじゃないよ全く…」
「だってだってだって!!////」
「だってだってウルサいっすね!!」
「ニノ、翔くんを怒んないであげて?///」
僕はまた翔くんと喧嘩しそうな勢いのニノを下から上目遣いに見上げた
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