第38章 忘却の彼方に…、の巻
最後に
ちょっと痛いくらいに僕を抱き締めて、貴方の熱がお腹の中に広がって行くのを感じながら
僕も、自分と貴方の間に熱を放った
「…はあ…はあ……最後、ちょっと激しすぎたかな?
智くん、辛くなかった?///」
汗と精液にまみれた僕のカラダを、愛おしそうに抱き締めて
翔くんが、優しく囁く
「平気だよ……すんごく気持ちいかった////」
「そっか、俺も、すんごく気持ち良かったよぉ〜♡」
「んふふ………ふぁ…あ///」
「智くん、眠いの?」
「ん〜…///」
「良いよ、そのまま寝ちゃいな?
後は俺が綺麗にしといたげるから」
「……ん〜……しょおくん……ありが、と………だぃ、す、……き……」
「ふふふふ////」
きっと、貴方は気付いてる
僕が
思い出した悲しい出来事を、貴方にまだ話せないでいる事を
胸にくすぶる恐怖を、貴方のカラダで癒している事を…
…解っていて、何も言わずに
変わらず僕を愛してくれる貴方に、言い尽くせない愛おしさと感謝を感じながら
僕は、甘ったるい倦怠感の中で
幸せな眠りに落ちて行った…
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