第38章 忘却の彼方に…、の巻
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さて
どうやら、わんこちゃんがにゃんこちゃんちに一泊する事になったみたいですが
わんこちゃん、着替えを取りに一旦お家に帰ったみたいですよ
ちょっと、覗いてみましょうか?
─in あーばちゃんとわんこのお家
ニ「……こんなもんかな、一泊だけだし」(←お泊まりセット(笑)をバッグに仕舞っている)
相「明日は何時頃帰る?
俺、迎えに行ってあげるからさ」(←コーヒーを淹れながらわんこちゃんの荷造りを見ている)
ニ「うん、そうだな…昼飯食ってから帰るかなぁ
俺、大野くんのオムライス食べたい」(←もしや、それが目的で!?(笑))
相「病人にご飯作らせるの?(笑)」
ニ「良いんだよ!病人ったって体はもう異常が無いんだから!
それに、普段通りの生活を送らせた方が、記憶だって戻りやすいだろうし」
相「………おーのくん、櫻井くんのこと、思い出せるのかな」(←淹れたてのコーヒーを荷造りが終わったわんこちゃんに手渡している)
ニ「思い出すよ……絶対に」(←コーヒーを受け取りながら珍しく真面目な顔(笑)をするわんこ)
相「けど、櫻井くんのこと思い出したら…」
ニ「思い出すよ
俺の大野くんは、強い人だから
…だから、絶対に…思い出す」
相「……ニノ」
ニ「悔しいけどさ……大野くんを、心の底から幸せそうな笑顔に出来るのは、櫻井さんだけだから……」
相「そうだね
きっと、思い出すよ」