第36章 奇跡の予兆、の巻
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(……俺……マジで出家出来るかも(苦笑))
ねぇ、智くん
君は、自分が一体どれだけ魅力的か
解っているのかい?
本当だったら、さっきあの場で押し倒して襲ってしまっていても、おかしくない程の色香を撒き散らしておいて
俺の方が余裕だなんて
良く、言うよ
俺が今、どれだけ我慢してると思ってるんだい?
…ただね、智くん
俺は、そんな刹那の衝動をなんとか堪えるコトが出来る程に
君のことを大切に想っているから
己の欲望よりも
君のカラダの方が大事だから
だから、こうして君の可愛いお願いにも耐えて
入念に、時間を掛けて準備をするんだよ?
それを……
「…………解ってる、の?」
「え…?///」
「いや、何でもないよ
…もう、良いかな?」
俺は、話をしながら動かして居た指が
何の抵抗も感じずにヌルヌルと君の中で動く頃合いを見て
漸く君の中から指を引き抜いた
「あん////」
君が、それに反応して可愛い声を上げる
俺はそんな君を後ろから横向きに抱き締めて
パンパンに膨れた自分を、十分に解れた君の入口に押し当てた
「あぁ…////」
「智……いくよ?」
「ぅん……んっ、……ぁっ、ああ…////」