第36章 奇跡の予兆、の巻
僕を抱いた翔くんが、寝室に向かってダッシュする
その勢いのまま寝室へ入って
そして
ゆっくりと優しく僕をベッドに横たえる
「智くん、愛してるよ
君は、俺の宝物だよ///」
「……僕にとっても、翔くんは宝物だょ?
ん〜ん、宝物って言うか…
……奇跡、かな///」
「奇跡?」
首を傾げながら、翔くんが自分のシャツを脱ぎ捨てる
僕も、それに倣ってシャツを脱ぎながら言った
「うん………こんな風に……僕がこんなにしあわせになれるのは、翔くんだからだもの
だからね、翔くんは……僕の奇跡なの///」
「智くん///」
「翔くん///」
見つめ合って、唇を重ねて
お互いの下半身の服を取り去って
お互いの高ぶりに触れ合う
甘い時間の予感に
カラダの熱が上がって行く
「…あぁ……翔くんの、腕の中って………暖かぃ///」
「そう?でも…」
にっこり微笑む翔くんの、ふくよかな唇が僕の耳元で囁く
“智くんのナカの方が、暖かくて…
…気持ち好いよ?”
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