第35章 夢のあとのその先(後編)、の巻
と、何故か翔くんが僕に飛び付いて叫んだ
「もうっ!智くん可愛いっ♡」
「やんっ!翔くんのお腹も♡」(←笑)
「…だから、もう勘弁して」
またイチャイチャし出す僕らを見て、潤くんが苦笑いする
でも
その笑い顔は、昨日までの痛い様な笑顔とはちょっと違う様に見えた
(……やっぱり、来て良かった///)
少しずつだけど
確実に僕らの関係は良い方へと変化している
そんな喜びがほほを緩ませる
「ふふ…潤くんごめんね(笑)
僕お昼の買い物してくるよ」
「智くん車出す?」
翔くんが僕を抱き締めたまま言う
僕は、その腕を解いて言った
「いいよ近くだし、僕も翔くんの事笑えないから歩く(笑)」
(……今度は、翔くんと潤くんの番だよ)
僕は心の中でそう呟いて、「一人で行くのか」と言って渋い顔をする潤くんと
お留守番していてと言う僕に、元気に「はーい!」と返事をする翔くんを、潤くんのお家に二人きりで残し
一人で、お昼ご飯のお買い物に向かった
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