第6章 浮気は男の甲斐性? の巻
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「あ、智く……さ、智くんっ!?」
小走りにやってきた智くんの顔は、どう考えても泣いた後のようだった
しかも、ただ“泣いた”のではなく“泣きじゃくった”レベルの瞼の腫れ具合
「どっ…どしたの!?やっぱナンカあったんでしょ!??(汗)」
「平気だよ///」
智くんはパタパタ走って来てそのまま俺に抱きついた
「さささ智くん!?」
「もう大丈夫。翔くんが守ってくれたから」
「???」
俺、なんかしたっけ?
いや、それより!
「守ってって…何があったの?智くん…」
「何でもナイ」
「いや、何でもないってコトふぁっ!?///」
俺が喋っている途中で、智くんがそのぷるぷるぷにぷにの唇を俺の唇に押し当てた
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