第6章 浮気は男の甲斐性？ の巻

.



………胸騒ぎがする。



(何でだか解んないけど、さっきから、どうしようもない胸騒ぎがすんだよなぁ)



いや、解んないコトは無いか



「智くん……卵焼き、おいしい♡」



いや、そうじゃなくて(汗)



「はぁ、大丈夫かな智くん……このエビフライもおいしい♡」



いやいや、違うって！



俺は智くんの愛妻弁当を食べながら、自分の言った事を後悔していた



先日、智くんに衝撃の告白(教授のお家に絵を描きに行ってて、大学生の男の子にちゅーされちゃったコト)を聞いた俺は

事もあろうか



「大丈夫、俺は気にしないから、絵、描いておいでよ！」



なんて、言ってしまった


んで、それを受けて今日、智くんは教授のお宅に絵を描きに行っているのだ



「何で、あんなコト言っちゃったんだろう…」



はぁ…心配で、飯も喉を通らない…



「はぁ………お？この生春巻き、めっちゃ美味ぇ！！///」(←思いっきり通ってますが(笑))



そんで、さっきから智くんが心配で心配で、やたらに胸騒ぎがする



(あぁ…“ええやないかい！”なコトにでもなってたら、どうしよう！？)



まあ、教授のコトは心配はいらないだろう


殆ど顔を合わせないらしいし、仮に襲われても、流石に智くんの方が体力があるから逃げ切れるハズ



.