第30章 むらぴーとゆうこりんの結婚式、の巻
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「いやぁ、しかし………疲れたなぁ(汗)」
「そう?何だか余興がいっぱいで楽しかったけど(笑)」
「いや、楽しかったっちゃ楽しかったけどさぁ、智くん………ムチャクチャだったじゃん(苦笑)」
俺は、ネクタイを緩めて溜め息を付くと
ベッドの上に、ドカッと腰を下ろした
本日、6月16日は、村上と裕子さんの結婚式の日だった
昨日の土曜日は、大安吉日だったから、その方が良かったんじゃないのかと村上に言ったら
「櫻井くんはアホちゃうかっ!?土曜日の大安吉日なんて直ぐに予約が埋まってしまうに決まってるやないかいっ!!それに大安吉日なんて高くてしゃあないわっ!!!」
…って、物凄い剣幕で怒られた(笑)
まあ、今時そんなにそう言うのを気にする人も居ないんだろうし
格安だからとか言って仏滅に挙式しなかっただけでも良いのかなぁ
なんて思いながら
俺は、むっちゃカッコ可愛く黒のスーツを着こなした智くんを伴い
披露宴に出席した
…の、だが
ある程度の派手さは予想していたものの
その派手さは俺の想像を、遥かに超えていた(笑)
先ずは、その登場の仕方
新郎新婦ご入場のアナウンスの後
照明が落とされた会場に、派手にスモークが焚かれたと思ったら
その会場の天井から電飾がこれでもかって程付いたゴンドラが降りてきて
マジでゴンドラで入場かよっ!!
って、思ってたら、そこに乗っていたのは、なんと新郎新婦の父親二人(笑)だったのだ
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