第29章 悪夢の再来、の巻
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“傍に居ても、居なくても”
潤んだ瞳を揺らして
君が言った
“僕の心の中に翔くんが居るかぎり…翔くんへの愛を、翔くんからの愛を感じられるから”
可愛くて
綺麗で
格好いい
そんな
俺の愛しい人が囁く
“だから僕は、何処までだって強くなれるんだよ”
ねぇ、智くん
君は
俺が居るから強くなれたと言うけれど
それは
俺も同じだよ
君がいるから
…君の為なら
俺は、何だって出来るんだ
君が傍に居てくれたら
俺だって、何処までも強くなれるんだよ
でもさ
それって、逆を言えば
君が居なけりゃ何も出来ないってコトなんだよね
俺は
君が居なけりゃ、ただのヘタレになっちゃうんだ
だからさ、智くん
俺、もう…
…一生、君を離さないんだ
…離して、やらないからな…
「…しょお…///」
君が、甘い吐息と一緒に俺の名を呼ぶ
「…智…」
その君の、壊れそうに華奢な腰を抱き寄せて俺が言う
「……智、……抱いても、いい?」
俺の背中に腕を回して、君が応える
「…うん、いいよ………抱いて///」
君の美しい顔に、はにかんだ笑顔が浮かぶ
俺の胸に、君への愛が溢れ出す
「愛してるよ、智……今夜も、たんまり愛を確かめ合おうね?」
「………………うん////」
「Σきゃーっ!!智くん激カワユスッ!!!////」
「Σぅわっ!!////」
はにかむ君が
可愛い過ぎて、愛し過ぎて
結局何時もこんな風になっちゃう俺だけど
でも
智くんは、そんな俺のコトが、好きなんだよね?
「さとち今日もカワユスMAXッ!!!/////」
「あぁ〜〜ん♡/////」
…ね?
智くん♡
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