第28章 智、画家になる!?、の巻
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「翔くん…///」
「別にね?無理に画家になれって言ってるんじゃないんだよ?」
「ん…///」
翔くんが、僕の頬にチュッて軽くキスをして話しを続ける
「…智くんの気が乗らないなら断れば良いし
やっぱり絵を描いてソレをみんなに見てほしいって思うなら、今回の話を受ければ良いって思う」
「………うん///」
「要はさ」
翔くんは、今度は僕の鼻の頭にキスをすると
にっこりと笑って言った
「まずは、俺のコトとか家のことは置いておいて
智くんがどうしたいのかを、最優先して考えて?」
「…………////」
「…智くん?」
嬉しすぎて、涙が出そうになって
また俯いてしまった僕を、翔くんの手が優しく上向かせる
「さぁ〜とち?」
「ん…////」
ちょっとフザケた様に僕の名前を呼んで
涙の浮かんだ僕の目尻に口付ける翔くん
翔くんの、キスの一つ一つが
“愛してる”
って、言ってくれているみたいに思えて
胸が、じわっと熱くなって行く
(はぁあ……………やっぱり、僕って幸せ者だなぁ/////)
溢れるような幸せに、ポーッとなった僕に
翔くんが、優しい微笑みを浮かべながらまた訊いた
「ね、……智くんは、どうしたい?言ってみて?」
「……………じゃあ///」
僕は、優しい優しい僕の旦那様の首に腕を回すと
ちょこっと唇を突き出して言った
「……次は、おくちに、ちゅーして?///」
「Σぶぉはッ/////」
翔くんは僕が“ちゅーして”って言ったら
まるで瞬間湯沸かし器みたいに瞬時に顔を真っ赤にして仰け反ってしまった
「だ、大丈夫翔くん?///」
「大丈夫じゃないよッ!!智くん可愛すぎだからッ!!!////」
「んにゃ////」
どうしてだか、また急に感極まってしまった翔くんに、何時も通りギュウギュウと抱き締められながら
僕はやっぱり
こうして、翔くんとベタベタイチャイチャしている時が一番幸せだよなぁ
なんて思った
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