第27章 にのあい舞妓茶会事件!、の巻
.
(………ヘンだな、何があったんだろ?)
俺は、隣でブスッとした顔をしてサラダを盛り付けしているニノを横目でチラッと見た
ココ最近
ニノは妙に浮かれていた
俺は普段、ニノが自分から話さないコトを詮索したりはしなかったんだけど
この頃のニノの様子には少しばかり違和感を覚えていた
もしかしたら、自分から言うのが恥ずかしい様なコトで
俺から何らかのアクションがあるのを待っているのかも?
なんて、思ったりもしたんだけど
どうも、そうでも無いみたいだ
(オマケに、おーのくんと連絡が取れないからって、この膨れっぷり…)
おーのくんのコトが大好きなニノが、おーのくんのコトとなると我を忘れてしまうコトが多々あるのは何時ものコトなんだけど
どうも、何時もとは、何かが違う
具体的にドコがと言われると困るんだけど、とにかく何時もと少し違う
俺は、ニノのブスッとした横顔を見ながら、そんなコトを考えていた
(…何でも無きゃ良いけど)
そう思ってニノの横顔から、視線を自分の手元に戻したら
ニノの携帯が鳴りだした
でも、ニノは一向に出ようとしない
「出ないの?ニノ」
「……大野くんからじゃないですから」(←にゃんこちゃんの着信音は別にしてある)
「もう、そんなコト言って急用だったらどーすんの?(苦笑)」
俺は苦笑いしながら、誰からの着信かも確認しないニノのポケットから携帯電話を取り出した
「あ、櫻井くんだ……出るよ?」
「どーぞ、ご勝手に。」
「……(苦笑)」
俺は、不機嫌そうに返事をするニノにまた苦笑いして
櫻井くんからの電話に出た
「もしもし?」
『もしもぉーし……って、アレ?相葉くん??』
「うん、相葉くんです(笑)」
『え??おっかしいな、ニノに掛けたのに…』
「うん、ニノの携帯だよ?今出たくないみたいだから、代わりに出たの(笑)」
.