第27章 にのあい舞妓茶会事件!、の巻
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どうしてもニノの事が気になっているのに、電話が出来ないでいた僕を気遣い
翔くんが外食に誘ってくれた
なんでも、以前仕事で取材に訪れた事があるレストランで
とっても美味しいのだと言う
それで、ずっと僕のことをそのレストランに連れて行きたいって思ってたなんて
すんごく嬉しい事を言われて
僕は、真っ直ぐお家に帰らずに、レストランでご飯を食べてから帰る事にした
それから
電車を乗り換えて十数分
僕らは、目的地のレストランに着いた
「あ〜、あそこあそこ!“リストランテ・オサム”」
(ん?………オサム…?)
何だか聞き覚えのある名前に胸騒ぎがする
「……ねぇ、翔くん、あのさ……このお店のオーナーって……向井理って、名前だったり、する?(汗)」
「あ、もしかして智くん知ってた?
料理は美味いし、オーナーシェフはイケメンだってんで、結構有名なんだよねぇ、このレストラン!」
(や、やっぱり…(汗))
イヤな予感が的中
僕は焦って翔くんのコートの裾を引っ張った