第26章 そうだ、京都へ行こう。の巻
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す巻きにはされたものの
無事智くんと同じ宿の中で一泊した俺は
翌日、智くんと(渋る)ニノと三人で観光地巡りをしていた
そして
主だった寺やら何やらを巡って、適当に昼飯を食った後
俺たちは最後に清水寺へやって来ていた
実を言えば、京都へ来たのが初めてだった(笑)俺は、各所を巡る度に大いに興奮して
テレビやら雑誌やらで見慣れた建造物を見ては叫んでいたのだが
ココ清水寺に於いても、観光客根性丸出しで大興奮していた
だけど
智くんはそんな俺に引くことなく(←引かれるかもという危機感はあったらしい(笑))
いちいち優しく相槌を打ってくれていた
「おぉー!!智くん、清水寺っ!!清水寺ぁっ!!」(←で、叫んでいる(笑))
「うん、そうだね///」
「パンフレットとおんなじッ!!アレが清水寺の舞台かぁっ!!!///」(←旅館からパンフレットを沢山持参してきた)
「なんだったら飛び降りてもいいっすよ。
…てか、せっかくだから落としてあげましょうか?」(←まだ不機嫌なニノ)
「え゙?(汗)」
「もぅ、冗談はよしてよ、ニノ(苦笑)」
「勿論、冗談じゃないっすよ?」
「え゙っ!?(汗)」(←本気で冗談じゃない気がして不安)
智くんは黒笑いするニノの視線を遮る様に俺を背中に隠すと
苦笑いしながらニノを可愛く睨んだ
「止めてよね、もぅ(苦笑)
翔くんはそんなトコから飛び降りません!
万が一落ちるときは、僕も一緒に落ちるからね!」
「智くんっ!!////」
「翔くん♡」
「さとち…」
「ちょっと待ったッ(怒)」
何時ものヤツに突入しそうになったところで
ニノが、鬼の形相で俺と智くんの間に割って入って来て、それを中断させた
「なんだよ、ニノ!邪魔すんな!!」
「邪魔して当然でしょうがッ(怒)
こんなトコまできてアンナもの見せられたら堪ったもんじゃないっすよ!!(怒)」(←昨夜も散々見せられたしね(笑))
ニノはプリプリ怒ると、智くんと腕を組んで俺を睨み付けた
「良いですか?コレは俺と大野くんの京都旅行なんです!
アンタは後ろから黙って付いてくるだけにして下さいよっ(怒)」
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