第26章 そうだ、京都へ行こう。の巻
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「………なんか、アレだな………余計に寂しさが増すな(汗)」
俺は、部屋の端っこにめりこみ気味で敷かれた布団の中で丸くなりながら
智くんとニノが居る寝室の襖をじぃーっと見詰めて呟いた
結局
何時ものヤツに突入した俺らにすっかり脱力したニノが折れて
「絶対同じ部屋では寝かせませんけどねっ(怒)」
とかっつって、一泊するコトを渋々承諾してくれたのだが
夕食を済ました後(ニノが“お前に食わせる飯はねぇ(怒)”とか言ったんだけど、智くんが半分(以上)分けてくれた)
お前はソコの端っこでとっとと寝ろと言われて
居間の、寝室から最も離れた端っこに(ニノが)敷いた布団の中に押し込められ
智くんを寝室に連れ去られてしまったのだった
「ちきしょー…ニノが寝たら夜這ってやろうかな…」(←そんなコトしたら寒空の中に真っ裸で放り投げられますよ)
俺は真っ暗な部屋(←ニノが電気を消してしまった)で顔だけ布団から出した状態で、襖の隙間から漏れる微かな明かりに目を凝らした
ちらちらと、人影が動いているのが見える
(二人ともまだ起きてて喋ってんのかな……
…………混ざりたいよぅ(泣))(←笑)
「…………」
俺は、物音を立てないように慎重に布団から這いだすと
足音を忍ばせて寝室の襖の前まで行った
必死に聞き耳を立てて中の様子を伺うと、ボソボソと小さな話し声が聞こえて来た
(やっぱり起きてんだな……何話してんだろ?)
俺は、耳に全神経を集中させた
「……で、相葉ちゃんは、なんて?」
(あ、智くんの声だ♡)
「良かったねって……だからさ、帰ったら舞妓姿で出迎えて脅かしてやろうかと思ってさ(笑)」
(舞妓姿で出迎え?…あ、そっか、ニノ自分のも買い取ったんだな?)
「うふふ…相葉ちゃん興奮しちゃうんじゃない?(笑)」
(興奮しちゃうっ!?////)←智くんの口から“興奮”の二字が飛び出て興奮しちゃった人(笑)
…て、言うか、コレは所謂…
「………(ごくっ)////」
俺は、密かに生唾を飲み込んで呟いた
「………禁断の、ガールズトーク♡」(←ちょっと違う。)
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