第5章 不完全で不器用な

「万次郎のも…気持ちよくしたい…」

「え…俺はオマエが気持ちよくなってくれたらそれでいいから、無理すんなよ。な？」

「無理してない、好きな人に気持ちよくなってもらいたいっておかしいこと？」


好きな女に上目遣いで煽られたら、断れるはずもなく。俺はパンツをずらすと既に勃起したモノを露出した。


「じゃあオマエの口で気持ちよくしてくれよ、さくら。」


返事の代わりに、彼女は唾液をモノに垂らすと上下に扱きながら口に含んだ。
舌先が別の生き物みたいに動き回り、気持ち良過ぎて呼吸が荒くなってしまう。


「ん…っ、さくら、それやべぇ…」

「もっろ…ひもひくなっれ？」


グポグポと上下に頭を動かし、口の端からは涎が垂れている。
時折見せる苦しそうな表情に俺はまた欲情してしまうのだ。


「さくら、これ以上だと出ちまうから…挿入れてぇ」

「いいよ、万次郎…全部万次郎で塗りつぶして」


切なそうに顔を赤くして笑った彼女を抱き上げもう一度ベッドへ押し倒す。
ゴムを付け秘部にモノをあてがい、ゆっくりと挿入した。ゾクゾクとした快感が全身を襲った。


「全部、入ったぞ…痛くねぇか？」

「うん、大丈夫…いっぱい動いて…」

「うん、痛くなったら言えよ」


トントンと腰を振り、最奥に当てながらイイ所を突いてやる。
結合部から出る淫靡な音が彼女の部屋に響いた。


「気持ちいい？さくら」

「んんっ、気持ちぃ…万次郎…あっ…うぅっ」

「うん、俺もめちゃくちゃ気持ちいい」


俺は起き上がると対面座位で下から突き上げた。彼女は気持ち良さそうな嬌声を上げた。


「あっ、うぅっ…まんじろ、奥、奥に当たるのぉ…っ！」

「ん、奥に当ててるからな。これは？オマエ、ここグリグリされんのも好きだよな？」

「あっ、あぅぅっ、万次郎…！奥ダメぇ…気持ちいの…！」

「さくら…可愛い、もっと俺ので気持ちよくなってよ」

「んっ…」