第3章 切島side
「…おいクソ髪」
「うぉお、なんだよ爆豪」
「…………。」
「?」
「………………………。」
(な、ななななんでなんも言わねぇんだ!?)
「…どした?なんかあったか?」
「……今日、放課後オレの部屋来い」
「え…?」
(今、なんて…)
「放課後オレの部屋来いってんだろボケェ!!」
「わ、わぁったって!!」
「フンッ」
スタスタスタ
「放課後…爆豪の部屋…」
(爆豪からそんな事言われるって、)ハッ
(もしかして…フラれる!?)
「確かに告っときながら普段と変わった事なんて何もねぇし、別に付き合ってる理由もないよな…」
(ハハッ、結局俺は意気地無しのままって事か……)
やっとの思いで爆豪に伝えたってのに、そっから先に進むのに躊躇って振られるとか
男らしくねぇな
いくら外側を変えたって
いくら鍛えたって
中身は変わらない
意気地無しの俺のまま
こんなんじゃ、愛想つかされてもしょうがねぇよな