第3章 切島side
「あ"〜…」
(あ"〜…すまねぇ爆豪……)
なんだろう、この背徳感
恋人になった故そんなものは気にしなくて良いはずなのに、なんだか……
「…虚しい」
明日からどんな顔をすればいいんだよ
ぜってぇー…目ぇ合わせらんねぇわ……
「とりあえずもっかい風呂行って今日は寝るか〜」
1階に降りると談話スペースには緑谷と飯田がいた
特に気にもせず風呂場へ向かおうとすると、2人の会話が耳に入ってきた
「ここ壁は厚くていいんだけど、窓開けてると結構音聞こえるよね」
「そうだな、テレビ等を使う時は周りの迷惑にならないよう夜は窓を閉めた方が良さそうだ」
「そうだね、僕も気を付けるよ!」
なんの変哲もないクラスメイトの普通の会話だ
だがしかし、俺はふと自分の部屋は窓が閉まっていたか妙に不安になった
(俺は開けた記憶ねぇし、大丈夫だよな…?)
そう思いつつも不安になってきた
(はやく風呂入って部屋戻ろう…)
風呂に入り部屋へ戻った切島は、窓が空いていないか確認をした
「あ、空いてる…」ボソッ
慌てて窓を閉め、鍵をかける
(そ、そんなデカい声出してねぇし、大丈夫だよな…?)
今日はもう寝よう
そう思いほんのり残るバニラの香りと共に夢に落ちた