満月の夜に【鬼滅の刃 煉獄杏寿郎 宇髄天元 R18】
第47章 宇髄さんを癒したい!※《宇髄天元》
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うっとうしい雨が続いてはいたけれど、どうやら今日は梅雨間の晴れの日らしい。まぶたに柔らかな朝日がレース越しに降り注ぐ。
「…っ!」
ふと下を見ると、胸の中で宇髄がくうくうと静かな吐息で深い眠りについている。そのことに少し驚いて身動いだ。
いつもは大人の余裕をみせるあの恋人の宇髄が、今はまるで子どものように胸に顔を埋めてる。
波奈も宇髄の銀髪の頭を包み込んで寝ていたのだ、まるで母親のように。
なんだか、かわいい。「可愛い」なんて、彼は年上で、しかも元先生に対してこんな気持ちになるなんて。
始めは、『宇髄さんこの頃忙しいから癒したい』、と梅ちゃんに相談したことから。
そのおっぱい触らせてないの?ありえない!となぜか怒られ、真面目に
『おっぱい揉む?』と言いなさい!とアドバイス?を貰ったのだ。派手な見た目だけれど、真摯に相談に乗ってくれる梅ちゃんのことは大好きだ。
恥ずかしいけれど、頑張って宇髄さんにそう伝えた。だって梅ちゃんが、それできっと癒すことができると力強く断言したのだから。
昨晩はおっぱいをあれやこれや弄られた。おっぱいはもうところどころに赤い鬱血痕がついているし、乳首だって少し赤くなっている。
あんなふうにずっと触られるのなんて、そんなの知らなかった。もしかして宇髄さんって結構触るのが好きなのかな、だとしたら、きっと我慢だってしたよね。
と今までの性行為に少し反省する。
これからは好きに触っても良いですよ。…なんて。
「…ん、」
もぞりと動いた宇髄に視線を落とす。
まだ微睡の中にいるぼんやりとした顔が愛おしい。
「…はよ」
「…おはよございます」
急に胸に踞られている状況が恥ずかしくて、引くように離れるようとすると、そうはさせまいと宇髄がしがみついた。
「あ、あの、…」
「なんだよ…おっぱい揉んでって言ったのはお前だろーが…」
「そ、そんなこと言ってないですっ」
「知らねー」
また瞳を閉じて、手を胸に置いてぐにゅぐにゅと揉んでくる。
「んっ…っ!うずい、さん、」
カっと熱くなり、宇髄の腕に柔く抵抗する。
でも宇髄はその手を辞めない。
そしてハアアアと大きく息を吐いた。
そしてこう言った。
「はあ…癒される」
…それなら、よかったかも。
抵抗するのを辞めて、子どものような宇髄を受け入れた。
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