満月の夜に【鬼滅の刃 煉獄杏寿郎 宇髄天元 R18】
第43章 「そう言うことは早く言え!」※《宇髄天元》
「コーヒー、ミルクと砂糖いるか?」
「いり…ます」
着ていた黒のワンピースのボタンを止めながらそう言った。着ていた自分の下着は濡れていて、今全自動洗濯機の中だ。
波奈がノーパンでむずむずするのを、宇髄はくつくつと揶揄う。
コーヒーの香りがふわりとダイニングに広がって、波奈はふうふうとそれに息をかけて冷ました。
宇髄はごくりとブラックのコーヒーを飲んで、ジッと波奈を見つめた。
「…あのさ、さっきも言ったけど、
いつ籍入れる?いや先結婚式か?式はするか?俺はお前がしたかったらするしどっちでも。
ってまずお前の家に挨拶だな…
お前の親御さんって、」
「いや、あの、ちょっ…ちょっと、待ってください!」
「…うん?なに」
「…あの、わたし、まだ結婚できないんです」
「……なんで?」
「…まだ未成年、で…」
み せい ねん…?
ぽかんと口をあげて、右手でコーヒーカップを持ちながら宇髄は固まった。
「…未成年、って、おま…
え?俺26だけど、お前はハタチだろ?」
「そ、それは、前世の年齢差であって、今は15です」
ガチャーーン!!と宇髄が手にしていたコーヒーカップが机に転がり、ブラックコーヒーが溢れる。
「わ、?!だ、だいじょうぶですか?!」
宇髄はサーーと青くなり小刻みに震えながら、な、とかお、とかは、とか言葉にならない声が出ていた。
「て、天元さん…?あの、…?」
「おま…え…」
と言ったあと、宇髄はすうぅと息を吸った。