満月の夜に【鬼滅の刃 煉獄杏寿郎 宇髄天元 R18】
第29章 噛みつきたい!【不死川実弥】
「ほんとにごめんなさい!」
「いいって言ってんだろーがァ…気にすんな。な?」
「…でも、…先生のここ、型できてる…」
肩にある赤い歯形をツツっとなぞる。
これは先程の行為で出来た、波奈の噛み跡である。
「……お前はそれよりも先生呼びなんとかしろォ…煽ってんのか」
「…えっ?!あ、煽ってなんかないです!」
さ、実弥さん……と小さな声で呟いて、顔をカッと赤らめた。
あぁあ…なんなんだよこいつはよォ…
名前を呼ばれただけなのにこの破壊力だ。
不死川もつられて赤くなる顔を隠すように、顔を手で覆った。
『鬼も実弥さんに噛みつきたいなんてズルい!わたしもいっぱい噛むー!』
よくわからない理由で散々噛まれた。
まさか現世もこんな噛み癖が残ってるなんて驚きだ。