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満月の夜に【鬼滅の刃 煉獄杏寿郎 宇髄天元 R18】

第27章 乾杯の夜の秘密※【宇髄天元】



1ヶ月前に、ようやくハタチを迎えた。
今は18歳が成人年齢という括りではあるが、お酒や煙草は従来の20歳を超えてから、というのが日本の法律で規則である。

8個上の経験豊富な大人の宇髄さんと、一緒にお酒を呑めるようになったこと、それが、少しは大人として肩を並べ歩めるということみたいで、
そのことが、ハタチという節目はやはり嬉しいものがあった。

しかし、だ。ハタチになったからと言って、いきなりハイ大人の女ですと言うわけにはいかず。

宇髄さんとのセックスは、未だに全くもって慣れなかった。

「…波奈〜。おい、聞いてんのか?いい加減こっち向けって…」

「んっ、やぁ…っ」

「やじゃねーだろ」

少しイラついたような声を発して、顔を覆っていた枕を無理矢理に剥ぎ取られ、その枕をブン!っと投げられた。
顔を隠すものが何もなくなり、腕で顔を隠そうとしたがいとも簡単に両手首を一まとめにされ、頭上へと持ち上げられた。

そのあと、イラついた声とは裏腹に楽しそうに舌なめずりをした宇髄さんは、わたしの目を捉えた。
無理矢理に目を合わされる。

「ひっ、…っ!」

「…っ、く、…って、おま、っ、いきなり締めんな!」

「だってぇ…っ!ぁっ、…あっ、うごいちゃやだあっ…!」

上下に身体を揺さぶる宇髄さんの額には、うっすらと汗が滴り落ちている。ハア、という色っぽい吐息が頭上から聞こえる。
色が白い彼の身体は熱っていて、鍛え上げられた上半身が嫌でも目に入ってしまう。
わたしを熱く見つめる朱色のアーモンド型の切れ目。スッと通っている鼻、薄い唇。誰が見たって綺麗でカッコよくて…
そんな彼に抱かれることは、未だに信じられなく、そして情事中はいつもパニックである。

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