満月の夜に【鬼滅の刃 煉獄杏寿郎 宇髄天元 R18】
第15章 合間のいたずら※《宇髄天元》
ハア、ハアとお互いの息が聞こえる。
宇髄は、とろんとした目でぼんやりしている波奈を見た。
「ーー大丈夫か?」
こく、と波奈は小さく頷く。
動けそうにない波奈を抱えて、そっと病室のベッドへ寝かしてやる。
白衣はめくり上がり、うち太ももにはドロドロの宇髄の吐き出したものがついている。
やべ、ふかねーと。
ときょろきょろと見渡し、とりあえず自分の宇髄さんを終い着物を直しつつ、布で波奈の身体を綺麗に拭ってやった。
波奈はまだ真っ赤な顔でハアハアと息継ぎをしている。
宇髄はそんな波奈すら可愛くて、ぎゅっと手を握った。
波奈もそれに応えて手を握り返す。
「…最近ご無沙汰だったから疲れたか?」
「……」
波奈はカッと赤くなり、こくこくと頷いた。
「…うずいさん…」
「ん?」
「…もういたずらしないでね?」
「いたずら?」
「…し、竹刀で…」
「…あー…そうね…」
ポリ、と首をかく。
うん、たしかに、いたずらが過ぎたかもしれない。
竹刀でつついたりと中途半端なことをして、波奈を苦しめてしまったかもしれない。
快感を受け取るのが敏感になっている波奈。
悪いことをしたかもしれない。
ーーーでも。
「…やっぱ反応が可愛いからたまにしてもい?」
「っ…!や、やだ…」
「波奈が可愛くてつい」
「…いやです」
「ちょっとだけ」
「いやです」
「…」
「…」
2人はどちらともなくフハ!と笑った。
合間のいたずら
おしまい♡
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