満月の夜に【鬼滅の刃 煉獄杏寿郎 宇髄天元 R18】
第5章 その後の話※《煉獄杏寿郎》
眩しい光がまぶたを刺激して、
ふ、と目を覚ます。
「ーーー?!、」
目の前には杏寿郎が、すやすやと寝ている。
バクンバクンと心臓が鳴り出した。
ーーってわたし裸!
昨日の情事のことをふつふつと思い出して、
カッと顔が熱くなる。
と、とりあえず服…っ
キョロキョロと下着やら服やら探すと、ベッドの下にそれを見つけ、ベッドから降りようとする。
「ーーー起きるのか?」
「きゃあ!」
いきなり手首を掴まれた。
「せ、せんっ…!せせせっ」
「落ち着け。ーーーう、頭痛い」
杏寿郎は片手で頭を押さえた。
「大丈夫ですか?お水持ってきますっ
ーーーってわあ!」
「もうちょっとこのまま」
「う、あ、は、はい…っ」
杏寿郎の寝起きをぼんやりと見つめた。
うああっ…!
しあわせだ…っ
起きたら先生の顔っ
杏寿郎はそのままぎゅっと裸の波奈を抱きしめた。
「うああっ…っ先生っわたし恥ずかしくて心臓もちません…」
「…いや、君、昨日は自分で腰をあんな風にうごいておきながら良く言うよ」
ハハっと杏寿郎は笑う。
「なっ…!それは…っその、」
「ほら、だまって抱かれておきなさい」
「う、あ、は、はい…」
波奈はそのまま杏寿郎の大きな胸板の中で、じんわりと温かい気持ちになりながら、静かに幸せを噛み締めた。
波奈はもう一度、まぶたを閉じた。
その後の話
おしまい