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【東リべ】年の差男子に懐かれた【R18】

第10章 不審な手紙





千冬「いや、あいつ男」


突然放たれた言葉に私は一瞬フリーズした。


男…?あぁ、声低かったしそりゃ男だよね……って男ぉお!?!?!?あんな美人で?男!?!?
待って…もう一回顔を思い出そう…うん。


『…………………えっ?男???あの顔で?は?女じゃん???』


顔を思い出してみるものの、やっぱり女の子にしか見えなくて私はつい声に出してしまう。


千冬「……いや、男だろ…力でわかるっスよね…!?」


『いや、怪力ガールかと…』


千冬「アホ過ぎだろ…あ、悪ぃ…本音が」


『いや、ダダ漏れだよ?本音』


千冬「悪ぃ」


あの子が男だったとは……えっ、本当に男?
あんなに綺麗な目をしてまつ毛長くて?は?
女辞めようかな、本当に。
いや、まじで信じられない。
次会ったら全裸にしようかな。まじで。
やられたらやり返さないと。


『アイツ次会ったら全裸にする』


千冬「…………は!?」


『だって男とかおかしいじゃん?あれは絶対に女だよ…千冬くん騙されてるよ』


千冬「いや、お前が騙されてるって…」


今回のことはとりあえずマイキーくんには言わないでおこう。
女の子だったらマイキーくんに言わない。
男だったら速攻でマイキーくんに言っちゃうもんね。
男だったら本当に許さないよ、私は。

そう思いながら怒り沸騰していれば、千冬くんがいきなり笑いだした。


千冬「っ、ははっ…面白いっスね、アンタ」


『へ?別に面白いことなんて…』


千冬「もう少し弱い奴だと思ってたけど、意外と逞しいんっスね」


『そ、そりゃ…千冬くんより長く生きてるから…!少しは強くないとやっていけないよ…でも、千冬くんが助けてくれなければ部屋の隅で怯えてたかも…。こうしてられるのも千冬くんのお陰だよ?』


その言葉と共に千冬くんは頬を赤くして顔を逸らした。
あ、可愛い…



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